海にかえる道

考えるだけ無駄なこと、とことん考えてみる。日々の覚書。

東京の水

美味しい水に溢れ、自然豊かな地元から東京に来て数年経つ。

 

あんなに不味いと感じていた東京の水道水も抵抗なく飲めるようになった。

 

とはいえ、口をゆすぐとき以外は一度沸かしてから飲むことが多い。

 

白湯として飲むとき、特に水の味を強く感じる。

白湯が不味いなんてことも、東京に来るまで感じたことはなかった。

 

胃を悪くして温かいものを口にしようと心がけていた時、白湯の不味さに絶望した。

 

が、それから数年。白湯も抵抗なく飲めるようになった。

 

私の舌が鈍感になったのか、あるいは慣れたのか、大人になったのか、よくわからないが。

 

小さい頃は苦手だった牛乳も最近飲めるようになった。やはり私の味覚か好みが変わったのだろう。

 

 

先日、地元の友人が東京に来ていたので一緒に食事をした。彼女は出されたお冷を飲むなり「あ〜水道水って感じ」と呟いた。

 

私もそれにならってお冷を飲んだ。

なにもわからなかった。

「たしかに〜」と曖昧に笑ってやりすごした自分がいた。

 

 

人間は鈍感になっていくものなのか?

悲しくもあるが、

鈍感なくらいが生きやすいのかもしれない。