海にかえる道

考えるだけ無駄なこと、とことん考えてみる。日々の覚書。

映画『17 Again』の感想:私に戻りたい過去は無かった

投稿が2週間空いてしまった。引越しはなんとか終わった。

引越し準備の忙しい中でも睡眠時間を犠牲にして何本か映画を見たので、その感想を少しずつ書いていこうと思う。

 

まずは『17 Again』

ハイスクールミュージカル、最近だとグレイテスト・ショーマンで話題になったザック・エフロン主演、2009年公開の青春コメディ映画である。

 

以下、かなりざっくりしたあらすじ。

ザック・エフロン演じる「マイク」は高校時代ちょーすげーバスケプレイヤーだったが、大事な試合でバスケより恋人を選んだ。

その恋人と結婚し、子ども2人をもうけ、30代になった「マイク」はあることがきっかけで会社をクビに。妻とは離婚の危機、子どもたちは反抗期で口を聞いてくれない。そんな崖っぷち状態で「17歳に戻りて~」と願うと、本当に見た目だけ17歳に戻ってしまった。親友の息子ということで高校に再入学すると、自分の娘は超チャラい男と不健全な交際をしていることが発覚。さらにその娘の彼氏は息子をいじめていた。なんとか娘とチャラ男を別れさせ、息子を立派なバスケプレイヤーに導きたい。そして、妻との離婚を阻止するためにマイクは奔走する。

 

こんな感じ。ハイスクールミュージカルを見ていた人には超おすすめ。なぜならザック・エフロンがバスケするから。それだけでもう見る価値がある。あの名曲『Get'cha Head In The Game』を彷彿とさせるようなシーンもあった。

 

私は初め、字幕版で見ようと思ったのだが、ハイスクールミュージカルを吹替版で何度も見たせいで、やっぱりザック・エフロンの声は森田成一さんであるほうがしっくり来たので吹替版に変えた。(ジャッキー・チェンは日本語を喋るものだと思い込んでいたと誰か芸人が話していたような気がする。そんな感じ)(ジャック・スパロウも平田さんのイメージ強くないですか?)(余談でした)

だから結局、いい演技をしているのがザック・エフロンなのか、森田さんなのかというのはなんとも言えないところではあるが・・・笑。自分の娘やその友達に対して、恋愛はどうすべきだとか、若い時にはこうすべきだとか、諭すように語るシーンが何度も出てくる。それはただ説教臭いものではなく、子どもたちへの深い愛情が込められていて、なんだかぐっとくる。私は多分、この映画を見るのは2回目なのだが、前回見たときよりも心動かされた気がする。それは私が高校生より親世代に感覚が近くなったからなのだろう。他人の子どもであっても、なるべく笑って過ごせるような毎日であって欲しいし、自分を大切に生きて欲しいと願ってやまない(究極の誰目線?)

 

後半はややグダった印象で、少し早送りしながら見たのだが、まあ期待通りのハッピーエンドで大満足。やっぱりこの時代のザック・エフロン最高。

ハイスクールミュージカルってわりと(高校生にしては)ねっとりとした恋愛を描いている印象で、それがなんだかなあと思っていたので、17Againのほうがさっぱりと、そして「心を通わすこと」の大切さを描いているようでよかった。

 

そして自分の17歳のときに思いを馳せても、とくに戻ってやり直したいことは思いつかなかった。悲しいのか、17歳を大満喫できたのか。今でも仲良くしている友達ができたのは17歳のときだったかも。マイクのように30代になっても仲良くしていたいものである。

それから、自分の中で舞台やミュージカルへの興味が湧いたのが17歳のころだった。地方に住んでいたため、年1回程度しか見にいけなかったが、自分の私生活の思い出以上に、きらびやかで鮮明な記憶として残っている。田舎の狭い世界で淡々と家と学校の往復を繰り返す毎日だったので、ドラマのようなハッピー17歳!キラキラ高校生ライフ!などは送っていなかった。学校の最寄りにマックもなけりゃ、サイゼもない。1時間に1本の電車も高校の下校時間と合わず、毎日なにもない駅のベンチで1時間喋る。喋る。喋る。あ、そうだ。英語の学力がまったく足りていないことを受験生~大学生の間ずっと痛感していたから、暇なら英単語のひとつでも覚えておいたらよかったかな。そんなもんですわ。

 

ブログ再開1日目なので、今回はこんな程度で失礼いたしやす。